燃料をガソリンに噴きかけるインジェクター

ディーゼルの進化の秘密はインジェクターにあり

ガソリンエンジンの燃料はもちろんガソリンですが、「インジェクター」を使ってエンジンに供給されます。電子制御式の燃料噴射装置(フューエルインジェクション)が利用されており、厳密にコントロールされています。昔は燃料供給にキャブレターが使われていましたが、今はほとんど使われていません。

 

インジェクターは、吸気ポート(吸入口)の途中などに取りつけられ、空気と一緒に噴射ノズルからガソリンを噴出します。そのためガソリンは霧状になり、空気と混ざり合いながらシリンダーに吸入されます。噴射するガソリンは、空気の量に合わせて必要に応じて供給されます。エンジンが冷えているときは少し多めにして早めにエンジンがあたたまるようにし、アクセルがオフのときは供給をやめるなど、コンピューターによって細かくコントロールされています。

 

ディーゼルエンジンの場合、吸気行程では空気だけを吸い込みます。圧縮行程で空気は熱くなるので、そこで燃料である軽油を噴射するしくみとなっています。

 

このためインジェクターは直接燃料を噴射することになります。なのでシリンダー内の圧力に押し負けないために、燃料の圧力を上げて噴出させます

 

BMWやメルセデスなど、ヨーロッパなどでみられるディーゼルエンジンの進化は、このインジェクターの性能が向上したためだと言われています。インジェクターの性能が向上しなければ、ディーゼルエンジンは従来どおり、排気が汚くて騒音をまき散らすエンジンのままだったと考えられています。

 

なお、ガソリンエンジンにも、シリーンダーに直接ガソリンを吹きかける「直噴エンジン」があります。しかし、今のところ主流にはなっていません。